Archive for 6月, 2010

福岡教育大学で・・・

土曜日, 6月 26th, 2010

19日に福岡教育大学の人権・同和教育論Ⅰという集中講義で「豊かに生きる子どもを育てよう」というタイトルで1コマ授業をさせてもらいました。

人権教育は、人の尊厳に学ぶと言われています。短い時間の中ですが、「自分らしく生きたい」「夢をかなえたい」「幸せに暮らしたい」という願いを叶えるために、懸命に生きてきた人の営みから「豊かな生き方」について学生さんたちと一緒に学んでいきたいと考えました。講義なのですが、一方的に話すのではなく、互いに感じとったものや学んだことをお互いに交流して、人の尊厳や豊かな生き方についての考え方を広げ、深めることが、みんなが幸せに暮らせる社会の確立につながってくと考え、参加体験型の内容で準備をしていきました。

授業のメインは、あの北代色さんの「文字をおぼえて夕焼けが美しい」の手紙とそのドキュメント番組とわれらがTFGの工藤の生き様の紹介と元塾生のG君への良の関わりのドキュメント番組です。この二つをみて、学生さんに人の豊かな生き様を、差別や自己実現説いた人権の視点から交流をしてもらいました・・・というか、交流してほしかったのに、私の時間配分が悪く(前振りやキーコンピテンシー等の説明が長すぎました)学生さんに十分な交流をしてもらうことができませんでした。教育大学の受講生のみなさん、大変申し訳ありませんでした。

しかし、さすが教育大学の学生さんたちでした。グループ分けを誕生日チェーンでやったのですが、何人かリーダー的な子が声をかけてさくさくとグループもできたし、各グループのリーダーさんは、素早く内容を理解してグループの仲間に指示を出していました。

工藤の関わりを通して私が伝えたかったのは、学生さんが交流の付箋や感想に書いていたとおりです。自己実現を果たし、人が豊かに生きていくためには、その人の思いや願いが叶えられていくことが大切です。でもその願いは、決して自分勝手な欲望を満たすものではなく、自分や友だち、家族や仲間、さらには社会とのかかわりの中で認められ、価値あるものでなければなりません。そうした「豊かさ」には、仲間や周りの支えてくれる人の存在、そんな人を生み出したり、場所を提供する社会、そして自分を見つめ、ありたい自分を目ざして努力する強い意志が大切だと思うのです。こうした価値観が、たくさんの人たちの間で共有されることが人権が大切にされるまちづくり、人づくりにつながっていくのだと思っています。

それにしても、学生さんの多くに工藤の活動というか、工藤の気持ちや願いが伝わったことを私自身とてもうれしく思いました。こういう感性を持っている学生さんたちが教育大学にたくさんいたことは、これからの社会に期待できるなと感じました。私たちの時にはこのように現場の先生が大学に来て、講義をしてくれるということがなかったので、ちょっとうらやましく思います。

確か、今日が集中講義の最終日だと記憶しています。単位取得ももちろんですが、これらの講義を通して感じたことや考えたことを自分の糧にして、豊かな人生、豊かな社会を創造していってほしいと願っています。みなさんのこれからの活躍に期待しています。

PS・・・TFGの活動に興味のある学生さん、ぜひ塾の方にも遊びに来てください。お待ちしています。

遠路はるばる・・・ありがとうございました

金曜日, 6月 18th, 2010

塾にはほぼ毎日たくさんの方が来られます。多くの方というかほとんどは、良に相談に来るのです。多いときには1日に5人ほどの方が相談に来ます。

一人一人の方の相談に丁寧に対応する良の姿には本当に頭が下がります。

さて、本日17日は遠路はるばる、北海道は知床から当塾にお客様が来てくれました!

お客さんは、NPO法人『知床みさきの風』の橘宜孝さんです。橘さんたちも、トヨタ財団の助成を受けて、「知床どんぐり村づくりプロジェクト」に取り組んでおられます。4月の授賞式の時に、名刺を交換させていただき、橘さんから「いつか、福岡、田川に行きますから!」の言葉に「木曜日なら私も宿直なので、いつでもどうぞ!」と話していたのです。

仕事がなかなか片付かず、また、うちのプログラムを手伝ってくれる大学生との打ち合わせもあり、私は橘さんと十分に話すことができませんでしたが、良が塾のことや私たちの活動のことをしっかり話してくれ、とても良い交流ができました。

再会を祝して豪華ディナーにはほど遠かったのですが、普段の塾の晩ご飯を一緒に食べていただきました。ご飯時には積極的に子どもたちにも話しかけてくださり、あたたかい心遣いにとてもうれしい気持ちになりました。

田川発天神行きの最終の高速バスの短い時間でしたが、楽しいひとときを過ごすことができました!「東京でも乗り間違えないのに、田川に来るまでに二回も乗り間違えた」と乗り継ぎの難しさを苦笑いして話していましたが、こんな交通の便が悪く、遠く福岡まで来ていただいたこと、そして人と人とのつながりを大切にされている橘さんの姿勢に感激しました。

この出会いをきっかけにもっともっとつながりを広げ深めていきたいなと感じました。

橘さん本当にありがとうございました!またいつかお会いしましょう!

ふれ愛義塾の農園プロジェクト!Vol5

木曜日, 6月 10th, 2010

皆さん!どうですか!?すばらしい看板でしょ!!

塾のスタッフのたくやとあつしが看板を準備してくれ、塾の女の子たちが看板を書いてくれ、いつものブンジが口出しして、立派な看板ができあがり、みんなで畑に看板をたてました。

実は看板建てたのは2回目で、1回目はきっちり固定できていなくて、すぐに倒れてしまいました。そこで、今回はたくやが気合いを入れて看板をがっちりと固定しました。

これで、地域の人にもこのプロジェクトの畑の場所もわかるし、塾生の子たちの素直に頑張っているところもわかってもらえるだろうし、地域の人たちに顔も覚えてもらえるし、私たちの活動の宣伝にもなるし・・・一石二鳥どころか一石四鳥ぐらいの効果がありそうなすばらしい看板です!

そして、畑のお芋ちゃん達も塾生の子たちの日課になっている水やりと地域の方の温かいご支援のお陰で、ほとんどの苗が根付くことが出来たようで、雨の降らないこのごろの天候にもかかわらず、元気よく育ってきています!農業指導してくれている田辺さんも、「これだけ根付けば上出来だ!」と絶賛してくれました。ブンジが塾生の子たちをしっかりと引っ張ってくれているお陰です。ただ口出ししているだけではなかったのです!えらいぞ、ブンジ!でも、そんなブンジの指示をしっかりと聞いて働いている塾生達はもっと偉いぞ!!

また、今日は新たに栽培する大豆の種まきに向けて、残りの畝の草取りも行いました。塾の子たちが意外にも!?と言えば失礼ですね・・・私たちの予想を上回る働きをしてくれて、塾の農園プロジェクトは順調に進んでいます!塾生達も、芋の収穫や枝豆を食べることをすごく楽しみにしていてくれています。写真で見ると、ちょっと異様な光景のように見えますよね・・・でも、みんな頑張っているでしょ!

また、もう一つの畑の方もいよいよスタートします。こちらには、夏野菜などを植えたいなぁーと思っています。

どんどん楽しみが増える農園プロジェクトです^0^/

何と!・・・ありがたい

土曜日, 6月 5th, 2010

感謝感謝の出来事がありました!

300本の紅アズマを植えた後、新たになるときんときの苗を200本植え、畑はイモの苗で8割ほど埋め尽くされました。

近頃とても天気がよくて(福岡市でゲリラ雨が降ったときも田川では降りませんでした・・・)、植えたばかりのおいもちゃんの健康状態がかなり気になっていました。時々良に電話かけては「水やりお願いねー」と頼んでいました。

木曜日も電話で確認すると夕方水やりしてくれたとのこと。塾生に聞いても、葉も元気よくて、苗が大きくなってきていると話をきいて、ほっと一安心です。

それでも、実際に見ないと安心しない私は、宿直の日の朝早くに畑を見に行きました。そこで、何と!朝からすでに水やりをした形跡が見られました!

前日の水が残っているはずもありません。良に聞いてみてもわからず、どなたが水やりをしてくださったのか確認はできていません。でも、塾の畑に水やりをしてくださっている方がいてくださることに感謝感謝です!

先日地域の方が、水やりしやすいように・・・と、もうしばらく使われていなかった水路の掃除をしてくださり、水路に水を引いてくださいました。それを見たおばあちゃんが、「この水路に水が流れているのはいつぶりだろ」と懐かしんでくれました。なんか初めて「トトロ」を見たときにようなぬくもりを感じました。

地元の方たちに支えられ、サツマイモも私たちも成長させていただいています。感謝感謝です。