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ふれ愛義塾の農園プロジェクト!Vol4

火曜日, 5月 25th, 2010

22日にふれ愛義塾がある上伊田西地区の定例会議があり、その中でTFGの目的や活動内容、そして今回のプロジェクトについて説明を行いました。

上伊田西地区は、「獅子楽」という伝統行事があり、昔から村づくりが組織的に行われています。上伊田西地区の獅子楽についてはHPをご覧ください。http://homepage2.nifty.com/shishigaku/history/history.html

先日も田川市では大きな祭りである川渡り神幸祭ですばらしい獅子舞を披露していました。よって、地域の定例会議も区長さんを始め、各役員さん、そして各組の組長さんなど、40名近くの方々が集まっていました。塾からは良とスタッフの大瀬さん、そして保護司であり農業指導員のの田辺さん、そして私の4名です。

実は地域の会議にふれ愛義塾として参加したのは初めてでした。少し緊張していましたが、宮村区長さんが、「私たち全員が向き合わなければならない今の社会の問題に正面から取り組んでおられることに感謝しています」と私たちを紹介してくださったことに、あたたかさと安心感をおぼえ、緊張もとれました。

はじめに良が、感謝の言葉と塾の目的、TFGの活動を始めたわけを自分の生い立ちを紹介しながら話しました。次に、大瀬が塾の活動内容や塾の沿革をパンフレットを元にちょっとだけ詳しく説明しました。そして、私が今回のとトヨタ財団のプロジェクトについて、地域の人とのかかわりの中で農業を通して人づくりを行いたいこと、あいさつを始め、あたたかく見守ってほしいこと、収穫した野菜や栽培した花をこの地域にも還元していきたいことをお願いしました。最後に田辺さんが、塾の子どもたちと関わっていて感じたことや考えていることを話してくださいました。

一通り説明がおわると、会場からはあたたかい拍手をいただきました。さらには、参加していた女性の方が「先日、主人と散歩していたら16くらいの青年が大きな声であいさつしてくれてとてもいい気持ちになりました。あの子たちが塾の子だったんですね」と感想を言ってくれました。拍手もこの感想もとてもあたたかく、私の前に座っていた良の背中には「安心しました。ありがとうございます。」という文字が浮き出てきた気がしました。

「中学生くらいの子どもたちがたまってたばこを吸っている。塾の子どもたちではないのか・・・」などなど、地域に中で生活しているとちょっとしたトラブルがあるのも事実です。そのたびに田辺さんや良が事実を確認して、対処してきました。しかし、今回のプロジェクトのように農作業を通して地域の人と顔見知りになって、塾生のことをわかってもらえれば、互いの理解が深まり、信頼関係も生まれて、塾生たちも人間的に大きく成長できると思いました。

人は社会的な生き物です。人は人とのかかわりの中でしか成長しないと思っています。多くの人に支えながら、この農園プロジェクトができて、塾生たちが確実に育っていくと確信を持つことができた会議でした。

上伊田西地区の皆様ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。