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TVタックル…実名報道は否定の補足

水曜日, 4月 8th, 2015

田川の桜は完全に散ってしまいました。でも,関東や東北では,雪の降る中桜が咲いているのですね!すごく幻想的でうらやましいです。

さて,4月5日に放送されました,タケシのTVタックルはいかがでしたか?
良に聞くところによると,結構編集されていて,もう少ししゃべったかな…という感じでした。でも,山ちゃん的には,しっかり話を聞く良の姿やどきどき感を見せない良の姿に少し惚れ直したりしたものです^0^
で,良が話したかった内容を少し整理して紹介したいと思います。

○実名報道は賛成か?反対か? 反対
理由
◎実名報道は,社会とのつながりを断つおそれが大きいため反対である。

・刑を終えた少年は必ず一度は社会に帰ってくる。
 この時に,誰が向き合うのか?受け入れる立場の人間か,拒否する立場の人間かによって大きく変わる。
・窃盗や暴走などでさえ,社会に復帰するのはかなり厳しい。職をあっせんするのに,どれだけ自分たちが丁寧につないでいることか。
・犯罪を犯した子どもたちの多くは,そうせざるを得ない環境や育ちに中で罪を犯してきた。社会から切り離すのではなく,社会とつなげていかないといけないと考える。
・社会とつながりが切れたら,また犯罪を犯すか,裏社会の道に行くしかないと思う。
・そうすれば,世の中はますます危険になるし,住みにくくなる。そういう社会にしたくない。
・その子を守ろうとか,甘やかすとかいう立場じゃなく,その後のことを考える。
・新潮社さんはこうやって,みんなが本気で考えるきっかけを作ってくれたとは思うが,少年の更生という観点では,やりっぱなしの感じがする。最後まで面倒見るなら否定しないが,そうはできないでしょ。一企業が,それも社会的に大きな影響力を持つマスコミが簡単にすることではないと考える。

・刑を終えた少年たちと向き合い,よりよい社会を作っていくのは,多くの時間を安全な位置で生活している政治家や実業家ではなく,私たちをはじめとする一般人である。向き合っていく一人の人間として考えると,実名報道については簡単には賛成できない。

○少年法の厳罰化について賛成か,反対か?       反対はしない 
ただし
・厳罰化に反対はしていない。被害者感情を考えるとそう簡単には反対はできない。
・一人の親の立場としても命を奪ったのなら,命で償わせたいと思う。
・人をあやめるとか,人のものをとるとか,人を傷つけるなどの罪をしっかりと意識してもらうためには,それ相応の処罰が必要だとは考える。
しかし
・中学生と大人の知識も経験も違う中で,大人と同じ処罰は厳しいとは思う。 
・罪は忘れさせるのではなく,向き合い,乗り越えさせていくものだと思う。

○少年法の引き下げについて賛成か,反対か? 反対
・子どもたちの質が変化してきている。判断能力の低下。精神年齢の低下。親の価値観の 個別化,モラルの低下。情報化社会の負の部分の影響を多く受けている中で子どもの考え方や判断能力が変化してきている。精神的にはどんどん低年齢化,幼稚になってきていると感じる。子どもの質が低下している中で,少年法を引き下げもっと幼い子どもに適用してはたして意味があるのだろうか。
・道徳を教科にする話が出てきているように,大人を含めそういう心の教育,意識改革の方をもっとすすめていくべきだと思う。

最後に・・・
○犯罪者を生み出さない社会や人と人との関係づくりにもっと国民に関心を持ってもらい,大人社会の意識改革にしても,国の政策にしてもまだ,やれることがあるんじゃないかと思う。結果的な制裁だけを厳しくするのではなく,それを未然に防ぐための社会作りにもっと力を注ぐべき。
○ここまでの事件はそうはないけど,これに近い事件やここまでに発展しそうな事件はたくさん起こっているのが現実です。これ以上にもっていかないために,関われる大人や社会の存在が必要。頼られたときに,頼りになる看守りの社会を創造していくことの方が,急務だと思います。

というのが,良の主張の幹となる部分でした。

たくさんの方が少年の問題について考えていただけたのではないかと思います。簡単には解決するものではありませんが,これを避けていれば,解決の糸口さえ見つからないと思います。少年の問題行動は,当事者だけの問題でなく私たち社会の問題として考えていかなければならない時期に来ていると思います。

長くなりました。最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。