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今年一年をふり返って

金曜日, 12月 31st, 2010

皆様、大晦日をどのようにお過ごしでしょうか?慌ただしく大掃除をしている方、掃除も終わりゆっくりされている方、帰省して久々の笑顔に出会った方・・・様々だと思います。塾では、良が掃除については口うるさく、その指令を受けたブンジやKTが掃除を管理しているため、大体きれいなので特別大掃除という事はありませんが、29日に優希ちゃん監視の下大掃除をしました。なので、完璧です^0^

さて、28日の滝業について報告します。

8時頃、篠栗の南蔵院に向けて塾を出発しました。風邪でダウンしているMKをおいて、男の子も女の子も全員参加です。TFGファミリー約20人の大家族で滝業に向かいました。特に今回は、島根大学法学部の松尾さんも参加です。松尾さんは良と同じ金川小学校の出身で、卒論にTFGのことを参考にしているとか・・・すばらしい!!

途中八木山の温度計は6度でした・・・結構寒そうです。駐車場に着くと、良にまず塩で清めてもらいました。川沿いでやや強く吹いている風は、ふるえが来るほど冷たいものでした。

で、いよいよ全員で南蔵院に向かいます。途中のお地蔵様にもそれぞれあいさつして向かいます。そして、いよいよ入り口にさしかかったところで、全員を止めて良が今日の目的と注意事項を次のように話しました。「まず、今日は1年をふりかえって、自分と向き合ってほしい。そして、感謝の心を持つこと。そして、人生には楽しいこともつらいこともある。特につらいことがあるときにはそれを乗り越えなければいけんきね。乗り越えないけんときに、今日の滝業のことを思い出してもらったら、工藤さんはうれしい。だから、これから先はふざけた気持ちで行かないこと。」と喝をいれていました。

で、不動明王様の前でみんなでご挨拶。そして、手を洗って五鈷杵(「ごこしょ」といって空海さんが中国から持ち帰った!?とされる密教の道具だそうです)を一人ずつ握って願い事を念じました。

で、いよいよ滝行に入ります。これまで、大体自分が一番に入っていたのですが、今年は着替えの関係もあって、女性で唯一滝に入るYRが一番です。YRは介護の仕事に就いたり、高卒認定の試験に合格したり、飛躍の一年でした!!そのYRが一番です。良は、石畳の上でそっと靴を脱ぎ、お数珠をもって気を入れて、お経を唱えはじめます。YRは冷たい水に打たれながら、良に教えてもらったお経を真剣に唱えていました。次に滝に入ったのは中学生軍団です。将来の進路を考え、今勉強に励み、生活態度もかなりしっかりしてきました。そのあとは塾生たちが次々に打たれていきます。一年をふり返り、感謝の心で滝に打たれたと思います。何ら説明するよりも、この写真を見ていただければ、伝わるものがあると思います。(全員分でなくてすみません。また、どうしても写真の配置がうまくいかなく、見にくいと思いますが勘弁してください。編集画面ではうまくいっているのですが・・・ばらばらになってしまいます。)

塾生の後は、ブンジをはじめとする私たちスタッフです。ブンジの声とオーラはこれまでの塾生たちとはひと味ちがって、大人の“本気”を感じさせるのに十分にたるものでした!!ここからは良のお経の内容も長さも変わってきました!

ブンジの後は私です。今年もなかなか水は冷たく、滝の水は肩にずしずしと来ます。少しすると、すっと気持ちが楽になって、良の声や周りの景色がゆっくり流れているように感じ、少し心地よくなりました!とても不思議の感覚を覚えた瞬間でした。

そして、たまちゃん、たくや、良の兄貴分のトモ兄が入って良の気合いはますますふくれあがっていきます。そして、最後は良です。

良の姿は、普段のお茶目な工藤さん、怒ったときの工藤さん、心配事を真剣に聞いてくれる工藤さん、これまでの良の姿とは全く別物の工藤さんの姿として塾生の目に映ったことでしょう!それぐらい鬼気迫るものがあり、「ありがとうございます」を連呼する良の姿には、悲しさのしょうな優しさのような、静かだけどあたたかさのある哀愁を漂わせていました。これまで、そこそこで話をしていた塾生たちもこの工藤の姿に視線だけでなく、心まで奪われていました。私の目には、良があの不動明王様のようにも見えました・・・。

行が終わって、スタッフで着替えていると良が「今日はきたねー!次々にいろんな人が降りてきて、心からありがとうございますが言えたバイ」そして、「今年も無事にみんなで滝に打たれてよかった!」と笑顔で話していました。

最後に、更衣室を片付けて、不動明王様にみんなであいさつしました。木々の隙間から見えるオリオン座がすごく輝いて見えていました。

いかがでしたでしょうか。これが毎年恒例となっている塾の滝業です。言葉で表現するのはとても難しく、うまく伝えることができていないと感じていますが、何となく雰囲気を感じてもらえればうれしいです。

塾を卒業していった子、新たの塾に来た子、塾生の出入りはたくさんあり、それぞれにいろんなものを抱えてやってきて、ここを旅立っていくのですが、今年一年、特に大きな問題もなくTFGも活動することができました。これも、塾生の気持ち、塾生の家族の皆様、そして地域の方や私たちの活動を支えてくださっている多くの皆様方の支えによるものであると、工藤はじめスタッフ一同本当に感謝しています。本当にありがとうございました。

工藤良についてついて言えば、あちこちから講演依頼を受け、子どもたちの現状や青少年問題について自分の考えを訴えることができ、多くの方とのつながりを作らせてもらうことができました。中でも、内閣府に招いていただいて、青少年問題について論議できたことは、工藤本人の中で大きな糧になったと私自身は感じています。工藤とつながっていただいた皆様に対して心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

今年一年、月2回を目標にブログを更新してきました。たくさんの方に読んでもらい、「読みましたよ!」「様子がよくわかります」「私もあのブログに載せてもらえるんですか」の声やカウンターの数字に私も勇気づけられ、ブログを楽しみながら更新できました。本当に皆様方のおかげだと思っています。

では来年も引き続きよろしくお願いいたします。荒れた天候の年の瀬になりそうですね。では、よいお年を^0^